総括みたいなもの

このお話をアップし始めた当初、 『今回はタイトルにどんな意味を仕込んでいるんですか? 伊達家には雪薄って家紋があるのでそれに掛けてるんですよね?』
という拍手を頂戴しておりました。(ワシ、期待されてるっ……!と宗茂さんばりにドキドキしたのは言うまでもありません)
終盤をご覧頂いた通り、確かに雪薄紋と掛けた部分もありますが、自分としては単純に花薄という襲の色目から取ってみました。
表は真白の衣を纏っていても裏は縹(蒼)のまま、本人も気づいていない実家に傾いた心の比重、そんな意味合いを含んでみました。
不仲の中で正室の自覚も幸村への気持ちも自覚した夢主です。
今度は雪の下の襲から椿の襲色に染まるのかもしれません。そうであったらいいなと思います。

人物等々

※政宗※
シスコン筆頭を書けて満足です。

※愛姫※
名前の通り愛らしくて賢妻のイメージしかありません。史実嫁が苦手な方には申し訳ないことですが私には清涼剤でした。

※小十郎※
壊れた小十郎を書けて(ry

※佐助と成実※
頭で想像してる顔は違うんですが何度書き直しても口調が一緒で佐助が分身してるんじゃねと苦悩しましたorz

※三条の方※
悪女のイメージが未だ強いですが、実際は上品なお方様だと思ってます。

※保春院※
愚かなお母さんの位置づけになってしまいましたが、自分も同じ環境におかれたらこうなんだろうなーと思わずにはいられません。

※最上の伯父上※
間違っても素敵紳士ではありません。狡猾だけど妹スキーな伯父上を想像して書いてます(・∀・)

最後に

indexにもありますとおり、このお話は【雁の聲】で冒頭死亡という幸村の境遇が不憫すぎて、彼にもお相手を思ったのが始まりでした。
さてどういう相手にしようかと考えた時、ライバルである蒼紅らしく今度は筆頭の妹を貰う話がいいのでは?と思い至り、それから筆頭って妹がいたら歳が離れてそう、とか、幼な妻っていいやん…etc とお話が出来ていきました。
まさか黒幸村になるとは思いませんでしたが(;'∀')
【雁の聲】は亡国の悲哀を、【花薄】は実家があるが故の苦悩を。また政宗の母との確執は散々書き尽くされたネタでありましたがうまく書けていたでしょうか。
只々お読みになられた皆様が楽しんで頂けたなら幸せです。

次は【花散るか月なるか】をアップしていきます。(こちらもすでに書き上げておりますので週一で更新できればと思います)
最後までお読み頂きありがとうございました。



2014-03-29
十七夜 拝