つつゐづつ井筒の上に水越えて(五)

 なんて強気な言葉を吐いてみたけれど、流石の私もやりきれなかった。誰も付いて来ないのをいいことに挨拶なんて嘘っぱちはやめてホテル内を止め処なく歩いた。途中エレベーターに乗って何階かは忘れたけど、オフシーズンだからまるまる空になった階にたどり着いて、防火扉で四角になった壁の端っこに来ると途端に力が抜けてへなへなと座り込んだ。
「ああー、言っちゃったなー」
 可愛くない女だと思っただろうな……意地悪な正妻面倒くせえとか思われちゃったかなぁ、そう思いながら草履を脱いで壁にもたれて虚空を見上げた。今頃政宗は彼女を慰めているんだろうか。
「でも、私だってダメージでかいんだから」
 その声は自分でもびっくりするほど震えていて、食いしばろうとする歯がうまくかみ合わない。
「……ふ、っ、……ぅ……」
 政宗が遠い人なんて昔から分かっていたことだ。釣り合わないと言われるのも百も承知。嗚呼でもなんで涙が出るんだろう? これからずっと政宗の背中を見送る日々が続くんだろうな、今みたいに泣いてたら干からびちゃうよ。
 ……嫌だ嫌だ!! あんな匂い付けて帰ってくる政宗なんてやだ! なんで? 好きでもないならどうでもいいじゃんね?
 ……ああちくしょう! そうだよ! 嫌いなら親と縁切ったって逃げ出してる。三年前に逃げ出して警察に突き出しもしてるんだ。ああ、認めたくないよ認めたくないよ、あいつは私にあんなことした後も他の女とよろしくやってるのに! 惨めだ惨めだ不幸だ! 無理私耐えられない。やっぱ海外行くこと諦めないほうがいいよっ絶対そうだ!
 ゆらゆらとする視界は既に壁紙の柄も判別出来ない。高い着物に化粧品と共に零れ落ちる涙に、職人さんに申し訳ないと思う。化粧染みちゃんと取れるかな、なんて思っていたら視界が翳った。
 影の出所の横を向いて、瞬きして、涙が落ちて、視界が戻れば其処にいるのは手を差し出した政宗だった。

 卑怯だと思う、最低だと思う。その姿が幼い日泣いていた自分を探しに来て慰めてくれたあの姿にダブるのだ。卑怯だよ最低だよあんなことしといてこういうときだけあの頃と変わらないなんて。急に大人になったくせに、手の届かない人になったくせにこんな時にあの懐かしく優しい顔を覗かせるのだ。私はきな臭い鼻をすすって彼を思い切り睨め付けた。
「何しに来たの? 他の女臭い手なんて出さないでくれるちくしょうが」
「久々に聞いたわ、お前の悪態」
「あっちいけ」
「断る」
 振り払おうとすると左手首を掴まれた。
「さわんな」
「断る」
 彼は止めてくれない。目の前にしゃがんで私の脇に両腕を入れてくる。それどころかそのまま身体を寄せて脇に入れた手が背中にまで回されてしまうのだ。
「さわんないで、も、やだ、やめてって……や……ふ、ふえええええええええ」
 政宗の髪が私の前髪に掛かり、懐かしい温かさと広い肩が鼻腔を擽って、それだけでもう堰き止めていた理性なんて決壊した。子供みたいに泣きじゃくって、自分を押さえつけたあのときの広い肩と体温が懐かしいだなんて我ながらどうかしてる。ああ、あの頃と違って今は香水してるんだ、そういやこれいつも玄関で撒いてる香りだ、なんてどうでもいいことが頭を駆ける。

「うっさい、ばか、しね」
「ひでえ言われよう」
「政宗のがひどい、ばかしね、さっさとあの女のとこいけ、合併したあと慰謝料に会社ぶんどってやる」
「逞しいな」
「っ、ふ、なんなの? 私つまんないって言ったじゃん、私と並ぶの恥ずかしいから距離置いたんでしょ。好きでもない女が許婚とか同居とか窮屈でしょ。あんな美人といたほうがいいならっ、なんで、何で今来、るのっ……惨めになる、来ない、でよ」
「違うから、一つずつ説明するから、聞いてくれ。な」
「やだ、やだ、なんでぎゅーって、す、るの」
 そのまま私を横抱きにして難なく政宗は立ち上がる。その様もだが、私が脱ぎ捨てた草履もしっかり持っているのがスマートで憎い。なんだよ浮気男の癖に! 中途半端な同情ならいらんのですよばかばか泣いてんのてめぇのせいだからなくそが!!
 なのに。
「やらやらっおろして、はなして」
 何で私こんな声で泣いてんのかわかんない。そんなこと言うくせに自分こそ政宗にぎゅってしがみ付いてるんだから世話ない。
 いつの間にか移動した先のエレベーターがチンと音を立てて開いて乗ればガラス越しにホテル内が一望できる。上昇するエレベーター内からは今日の式典に来てる人たちかただの宿泊客か私には分からない。でもみんな遠目にも楽しそうな顔をしてるんだ。そう思ったらまた声が出た。
「ふ、ふえ、ええっ」
、大丈夫だから」
「何が、ぜんぶ、政宗が、わる、ひぃぃっく」
「ああ、そうだな」
 反則だそんな声で切なげに言わないでよ、変な錯覚しちゃうじゃないか。そんな思いがぐるぐるしてたら、またチンと鳴ってドアが開いて人の気配がする。引き剥がされちゃうんだろうかと怖くなってまた政宗にぎゅっとしがみ付いた。
「政宗様」
「小十郎、この階、俺が呼ぶまで何人たりとも入れんな」
「はっ」
「それから頼んでた案件、徹底的にやれ。色んな奴使ってうちだけじゃなく幸村や竹中んとこにもかましてるみてえだから」
「心得ました」
 あの女の人は落ち着いたんだろうか。そう思って小十郎を覗き見るとひどく心配した表情を浮かべていた。彼はそのまま何も言わず政宗の先を行き、何処かのドアを開いて中へ誘導すると一礼して去っていった。
 いくつか部屋をすり抜けていくところを見ると、此処は最上階で一番高い部屋取ったんだ。誰も入れんなってことは階まるまる借りたんだ、伊達ってすごい、なんて思った。彼の目的地らしい場所に着くと漸く政宗が屈んで、ふわりとした感触の上に下ろされた。その弾力が以前受けたものを思い起こさせて、でも逃げる気もしなくて、それどころか放された距離が心細くなって何も言えなくなった。ああもう私はどうしたんだろう。
「まさ、むね」
「Um?」
 彼は手近な所にあるワインを手馴れた調子であけてグラスに注いでいた。長く節くれだった指がグラスを運び少し飲みなと手渡される。彼は横に座り自分より多めに注いだワインを飲み干していく。その姿さえ様になるのだからやってられない。彼のことをずっとまともに見ようとしていなかったから、今更ながらじっと見つめた。グレーのカッターシャツに白地のネクタイ、黒のベストとジャケットを着こんで胸元のポケットチーフとさり気無く飾るラペルピンがよく似合っている。悲しいくらいカッコ良かった。
「どうした? ほら、少しでいいから」
 そんなふうに手を添えてくるから私は言われるまま嚥下するしかない。喉をアルコールが通り抜けると体の奥がカッとなって、ほうと息を吐いた。
「旨いか?」
「おいしいかわかんない」
「結構高え酒だぞ。さ、グラス貸せ」
「お酒なんて、サークルの飲み会でたまに飲まされるだけだし、くらくらするし」
「餓鬼だな」
「……がきだもん」
 ああそうですよ、大人で女とっかえひっかえしてる男とは違いますよ! 言いたくても言えない言葉がそのまま表情に出て、とっさにぷいと横を向いてしまった。こんな顔を見られるのも嫌だし政宗に子ども扱いされるのが耐えられなかった。彼がグラスをサイドテーブルに置く音がして私はなんとなく両手を握り締めた。

「や」
「……あの女のことだがな」
「聞きたくない」
「俺は潔白だ」
「嘘っ!!」
「嘘じゃねえ」
 逃げようとする私の二の腕を政宗の両腕が捉え、その引力のまま身体は彼に向いて顔を近づけられる気配がする。
――」
「……そんな嘘、信じな、ぃっ……、信じれるわけ、ないっ」
 ひどいひどい、そんな視線で、そんな言葉で私を丸め込もうとするなんて。
「私見たもの、マンションの下、車っ乗りつけて、……ちゅうっしてたじゃん……」
 言葉にすればフラッシュバックするあの光景が辛い。ああもう涙がまたぽろぽろでるよ。これじゃあ私の感情なんて政宗には丸分かり。こんなんじゃ何時も政宗が優位に立って私は辛酸を舐めさせられるだけじゃないか。しっかりしろ私、この男が私にしたことを忘れたか!
「違うあれは」
「弁解なんか、いらないっ、政宗が私に興味がないことなんて知ってるもん。なんでそんなこと言いにくるの? 慰謝料とかほんとは要らないから、っあんなもの見せ付けるくらいなら最初から一緒に暮らさないで欲しかった。私、出てくから、会社のことも、なにもいわないからっ、だからっ……」
 其処まで言うと二の腕を握っていた手が放されて、ほんとに呆れたかな、なんて一瞬考えた。でも次の瞬間、私の背はふかふかとしたベッドの感触を、腰は巻かれた帯のゴツさを感じていた。押し倒されたのだと気付いて身を起こそうとしても両の掌は政宗の掌に乗られて動こうにも動けない。ああ、これは昔と一緒じゃないか。無理強いしないって言ったじゃないか、嘘つき嘘つきっこの下半身男!!
「やっ」
、お前俺が好きなのか?」
「っ――」
「Seriously...」
 私の掌を握った政宗の指に僅かに力が入ったのを感じて以前にされたあの行為が頭を過ぎる。恐怖より悔しさが勝って正体なく暴れた。
「やっ! もうやだ! 政宗勝手! 男って嫌い! 男は処女が良いとか股のゆるい女は嫌とか言うけど、女だってどこぞの性悪女に突っ込んだもの持って帰ってきて欲しくないの! はなせばかあああ!! ふええええええん」
「それ誰に教わったよ。聞けって、な?」
「うっううー!」
 一応お嬢さん育ちの上品さもかなぐり捨てた悪態なのに政宗は口元を緩めるばかりで、もう悔しいやら悲しいやら。悔しさ紛れに睨み付ける私の感情なんてお構いなしに、きつい科白と泣き顔が一致してねえなと彼は殊更優しい声を紡ぐのだからやってられない。
「あの女は所謂honey trapって奴だ」
「ハニートラップって……、ならやっぱり!」
「手出しはしてねえ。な、お前マンションであの女が俺に抱きつくのなんで見た?」
「え?」
「いつも俺と顔を合わせるのを極力避けるお前が俺が戻る時間ベランダに出るなんて稀だろ?」
「……っ、あの日は、確か何百年に一度かのなんとか流星群が出る、からってニュースで言ってて、……カーテン……ひっく、ちょっと開いてて、隙間から少し光を感じたから、流星群ってそんなに光るっ、もんなのかと外に……」
「だろ?」
「?」
「マンションの中にいるのに其処まで目立つ光なんてあったら隕石でも落ちてるぜ。あのな、お前は外に出るように促されてたんだよ」
「え?」
「向かいのちょっと離れたマンションから、お前の部屋になにかの反射した光が行くように仕掛けてたって訳さ。お前が出るのを確認したと同時に車が到着してあの女が俺に飛び込んでくる、と」
「え……なん、で私?」
「早え話、伊達との合併を潰したかったのさ」
「潰したかった?」
のおじさんのことだからお前に会社のことなんてあんま話さねえだろうけど、っていやあそりゃもう優良企業なんだぜ? 加えて息子はいねえからちょっと野心のある奴らにゃ絶好な鴨な訳。だからおじさんとしちゃ将来お前に行くであろう矛先が出ねえうちに伊達に合併の話を持ちかけて俺らは婚約したって寸法さ」
「……」
「伊達とがくっつくって業界の部門によっちゃ震撼する企業も多いんだ。ここんとこそいつらから横槍が入って伊達ももてんてこ舞いだったんだぜ。それでも合併取り止めがねえから俺とお前を裂こう、これ。男女関係のもつれってのはシンプルだが破壊力は抜群だからな。考えても見ろよ。秘書ともあろうものがあんな大勢の前でお前にちょっかいを出す方が不自然だろ? 伊達とが不仲になる原因を周りに印象付けたかったのさ。――最近それを多様する輩が居てな、知り合いんとこもやられて警戒してたんだがあれだからな。お前にあんなもの見せて今日に至っては客の前で啖呵切らせる羽目にもなっちまった。悪ぃ」
 その言葉を嘘だと思えなかったし嘘だと断罪したくなかった。例え嘘でも政宗が弁解してくれるのが嬉しいと感じて、でもそんな自分に腹が立った。
「わかんない意味分かんない、今謝るのに、あの日のことは謝らないの?」
「あの日のことは!」
 手に更に彼の力を感じる。
「……謝らねえ、お前が俺から離れようとするから。お前は一生俺のもんだ」
「なんで、よぉ」
「愛してるからに決まってんだろ!! 興味ねえ訳あるか!!」
「嘘、嘘だぁ」
「嘘ついてどうする。放さねえから、お前の全部、俺のものだから」
「勝手、勝手……」
「ああそうだな。……あんときも分かってた。それが何にもならないことぐらい。俺から逃れたくて他県に行こうとまでしてたお前だ。諦めようと思ったんだ、でも無理だった。愛してんだ、絶対他の男にゃやれねえ、そう思ったら止まれなかった」
「ひっく、ぅうー」
「言えた義理じゃねえが……大切にする。お前のその嫉妬が俺の勘違いじゃねえなら目を逸らすな、俺を見ろ」
 そう言った目は、同居を始めてもう何もしないと言ったときと同じ真摯な目だった。私知ってるの、この目は嘘をつかないって。だんだん力が抜けていく私から了解を得たと踏んだ政宗は長い口付けをして来た。与えられるそれがこんなに甘いものだとは知らず少しだけ惚けてしまった。やがてゆっくりと離されて見上げる彼の眸はとんでもなく優しい。ああそうだ小さい頃は沢山見てた。大好きな優しい政宗。
「あ……」
「Um?」
「政宗、ほっぺかたっぽ赤い……」
「ああ、のおじさんに一発入れられた」
「!! うそっ! 大丈夫なの?」
「ちょっとは痛むが、まあ仕方ねえよ。一人娘を蔑ろにされたって思えば手も出るもんだろ」
「やだ、ごめん」
のせいじゃねえから。ったく、のおじさんは分かるんだよ。問題なのはうちの親父」
「え? 輝宗おじさま?」
「理由も聞かず問答無用で飛び蹴りだぞ? お袋は泣き出すし小次郎も兄貴やっちまったなって顔して止めもしねえし。庇ってくれたののおばさんだけだった。それ見て猿も元親の野郎も笑いやがるし」
「猿? 元親?」
「ダチ。も会ったことあるぜ、猿は図書館でお前の落としたパンフ拾った奴。憶えてるか?」
「……顔までは」
「おまえの友達の幼馴染らしい」
「幼馴染、……一緒だね」
「ああ、Goalは違うがな」
「ゴール?」
「いや、こっちの話。まああいつらがあの後の場を綺麗に収めてくれてる」
 彼の指が私の唇を撫でて頬に触れて、乱れ落ちた髪をそのまま絡めて自分の唇に当てる。そうして感慨深く言うのだ。
「ああ、やっと可愛いお前を手に入れた」
「や、ばかあ」
「あの女こたあ不快だが、今日は嬉しかった。お前があんなに感情を吐露するとこも見れたし、この悪態も、涙も、唇も、目も、全部、ずっと欲しかった」
「やだ、ばか、なんかえろい、エロ宗!」
 まあ俺も男だしな、と髪を弄ぶ政宗はその色気の赴くままとんでもないことを言い出すのだ。
「もう限界だ、抱かせろ。あの日からずっとお前で自己処理してきたんだぜ」
「な、何してっ……へんたいばかっ!! しん! ……しんじゃ、やだ」
 しねなんて言葉もうやめようと思って言い換えたら、政宗の表情が変わって、お前それは誘ってるっていうんだ、と私の耳に唇をやってそれから首に吸い付いてきた。彼が何度も可愛い綺麗だと囁き、くらくらして声を抑えてたらもっと啼けと言われて、いやだといったら啼かせてやると言われた。徐々に着崩れる衿とおくみを庇おうと身を横に捩ると、帯に手をかけられてするすると解かれ、二回目で着物playかと笑い私の手なんてすぐはずされる。徐々に考えれなくなっていく私に彼は言った。
 中学の時、急に余所余所しくなったのは私を守る為だったという。許婚だとばれたとき少しだけ私を庇う言動をしたらしい。すると翌日には私に対する悪口を影で吐く女の子たちを見たそうだ。伊達君あの子ばかりみてて悔しい、あの子の髪切っちゃえばと笑う彼女らを殴るのは簡単だ。だがそれだけでおさまるとは思えなかった。私が大事になることを嫌う性質だとも知っていた政宗は、極力彼女たちの話題に私が上らないように距離を置いたのだと。つまらないと言ったのはそんな時で、自分のせいで笑わないのだと思うと心が咎めて、でも本当は子供の頃みたいに笑っていて欲しくて、政宗も自分の感情を処理しきれなかったのだという。
 政宗も案外子供っぽい奴だなんて思っていたら彼の手はどんどん私を侵食してきて心もとなくなってシーツを握り締めた。そういえば、あのときのシーツ返したっけ? あ、クローゼットに仕舞ったままだ。何時返したら良いんだろ、返したら政宗絶対罪悪感にかられちゃうよね、私が持ってたほうがいいのかな?
「余所に気ぃやるなよ」
 そう言ってシーツ握った手は彼の背へと導かれる。なんて征服欲の強い奴なんだ、ああもう無理、無理。心も身体も全部覆われて何もかもが熱くなってどうしようもない。また泪が出て望むまま啼かされて、ああこれが熱に浮かされるってことなのかもと思いながらもう全部彼にゆだねることにした。


 今度の同窓会、政宗との仲見せ付けてもいいよね?

- end -

2013-03-16

10,000hitリク最後のお話、つつゐづつ井筒の上に水越えて全5話これにて完結です。流依さま、お待たせいたしました。長い年月すれ違った二人のお話、ちゃんとご期待に沿えるものでしたでしょうか。
恋愛に不器用で少し身勝手な筆頭、というのは初めて書いた気がします。雁の聲では夢主に対して勝手ではありませんでしたし。
大変意欲を掻き立てられる御題でとても楽しく書かせていただきました。ありがとうございます。また長くお待たせいたしましたこと大変申し訳なく思います。

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